丸くやわらかい曲面に削った部材で構成したダイニングチェアーです。２０１８年設計。

背もたれの部材を積層曲げ合板で作ることにより、面積が広く大きな面で背中を支える安定した座り心地にすることが出来ます。
座面高は４１５ｍｍ。
日本人の体格に合わせた、無理のない高さと座面奥行きを選択しています。
座面はペーパーコード編み込み仕上げ。
ワックス樹脂成分を含ませた椅子専用の紙製撚り紐を一本ずつ木部フレームに編み込んでいきます。
この椅子座面の編み方は通称封筒編み、エンベロープ編み、などと呼ばれます。
ペーパーコード座面の利点は椅子の重量を軽く出来ること、座面が蒸れない、独特の紙の素材感、経年変化の味わい、お尻の形になじんでくる、など。
欠点は水分汚れに弱い点と、張替えメンテナンスが出来るところが限られていること。
日常生活でのシミや汚れなどはどうしてもついてしまうものなので、少々の汚れはあまりネガティブに考えずに、天然素材の味わいととらえて変化を楽しみながら使っていくこともひとつの喜びかもしれません。

座面張替えの時期は、使用頻度や使用者の体重によっても左右されますが、おおむね１０年から１５年、長くて２０年もつこともあります。
ペーパーコードが切れたり、たるみや隙間が大きくなってきた頃が張替えの時期です。
張替えメンテナンス時には、当店へ椅子をお持ち込みください。

※受注確認後、商品製作の予定調整を始めますので、製作期間２か月から６か月で、ご用意でき次第順次発送となります。

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