返礼品について
新環境素材技術『サスティーモ』を使い、独自技術で製造した新ブランド~巡meguru~から、ぐい呑み75ml【無二無三】が誕生しました。
◆新環境素材技術サスティーモ
漆は昔から湿気を与えると固まることはよく知られていましたが、コントロールが難しく工業化は難しいと言われていました。
一方、甲冑や寺社仏閣の飾り金具で漆を利用する時には熱を加えると固まることが知られていました。
この「漆に熱を加えると固まる」特徴を科学的に解明して現代風にアレンジした新しい技術です。
東京都の技術研究センターと共に約20年前から石油を一切使用しない環境対応型新素材技術「サスティーモ」の開発を始めました。
この漆の熱を加えると固まる技術と、木粉を混ぜ合わせることで、完全に天然素材100%で成形することができる新環境素材技術「サスティーモ」が完成しました。
◆忘れられた日本の森林資源を、最大限に有効活用する
日本の面積の3分の2は森林で、そのうち4割が人工林といわれており、管理しなければ山が荒れてしまう、いわゆる人が植えた木の畑です。
人工林に植えた木の半数以上が植林後50年以上を経過した木と言われており、林野庁のデータによると約8割の人工林は少子化や過疎化などが原因で管理されることなく放置されていると言われています。
近年では集中豪雨などによって下流域への災害の原因にもなりかねない、というリスクをはらんでいます。
成長期を過ぎた木は二酸化炭素を体内に吸収してくれなくなるので、木を切って(伐採して)、新しい木の苗を植えないと抜本的な二酸化炭素削減効果は得られませんが、人工林(木の畑)で新たに杉やヒノキを植えても、新たに50年間人工林を管理する原資と労力が必要となります。
林野庁は「切る→使う→植える→育てる」を実現するために、若い木を植える必要があるけれど、管理していなかった古い木は品質が悪く使いたくても使えない、運搬費用が掛かるなど、切るに切れない状態にあるようです。
サスティーモは木材を小麦粉くらいのパウダーにし、元の木の形に関係なく原材料にすることができるので、50年以上経過した木材でも有効活用することができます。
また漆の木は植林後約10年程度で樹液を採取することが可能になります。
従来の杉やヒノキを植林するのではなく、新たに漆の木を植林することで、従来の約5分の一程度の労力で樹液が採取可能になります。
また同時に漆の木が成長する際に大気中の二酸化炭素を急激に吸収してくれるので、温暖化対策としては効率的であると言えます。
◆三河地方と漆
日本文化の発展と漆は切っても切り離せない深い関係性があります。
現代に残っている漆器や文化財など戦国武将の鎧兜や武具などに使用されていました。
三河地方を代表する戦国武将徳川家康公をはじめとした三河武士が身に着けていた甲冑などにも、漆が使われていました。
現代でも当時の美しさのまま、博物館などで見ることができます。
歌川広重は1870年(明治10年)頃、『大日本物産図絵』という本を発刊しました。
国内各地の主な産業を営んでいる仕事の様子を描いた本ですが、愛知県三河地方の仕事として「三河漆掻きの図」として漆掻きの様子が描かれています。
岡崎市を含む三河地方では昔から漆を栽培しており、漆の木を掻いていたという事を物語っています。
現在三河地方では漆の木の栽培や漆掻きが仕事として存在していませんが、昔から漆とは馴染みのある土地柄であると言えます。
合同会社ELEMUSでは2019年より、三河地方で漆器職人が栽培していた江戸時代から残る三河漆の畑の管理を行っており、毎年、畑でとれた三河漆の種子を用いて発芽研究をしています。
2021年には、漆の種子発芽に関する論文を鳥取大学農学部と共同で執筆しました。
毎年、漆の種子から発芽させた苗を数千本単位で岡崎市内のハウスで栽培しています。
◆岡崎漆プロジェクトの発足
2021年岡崎市の将来を見据えた新たな資源開発と6次産業化に資するために、共同で岡崎漆プロジェクトを発足しました。
岡崎漆のブランド化を図ることによって、関係人口の拡大や創出を通じて、耕作放棄地対策や山林の有効活用、カーボンニュートラルへの貢献、林業の6次産業化やものづくり産業、新産業や山村の振興などを図ることを目的としています。今後具体的な取り組みを通じて、様々な情報発信を行っていく予定です。
◆漆=japanを次の世代に継承するために
約一万年前から漆を使っていた日本の伝統技術は、奇跡的に現在まで伝承されていて、日本各地の漆器や、寺社仏閣、重要文化財などに脈々と伝承されてきました。
しかしそれらは近年の技術革新や素材開発によって年々規模が縮小、職人の高齢化と技術伝承の難しさもあって、かつて漆=japanと称賛され、マリー・アントワネットをはじめとした世界中のコレクターに評価され、世界に誇っていた一万年間のバトンが、現代で途絶えてしまうところまで来てしまいます。
不要なものだから継承されない、時代に合わないものだから捨てられた、という考え方を否定するつもりはありません。
ただ、現在のモノづくりの延長線上に待ち受けている温暖化に端を発する地球の異常気象、プラスチック問題に起因する海の汚染など、将来に生きる世代に対して現代の私たちが正しい選択をしているか、は今の段階では分かりません。
将来モノづくりの世界の中で新たな選択肢を求める段階になったタイミングで、一万年間日本のモノづくりの中で継承されてきた漆の技術や素材に関する考え方の中に、次の世代に繋がる何かしらのヒントが隠されているかもしれないと思った時点で、技術や素材が継承されていなければ、復活させようとしても、難しいと言わざるを得ないと思います。
サスティーモは一万年以上、日本人が継承し続けてきた漆技術を次の世代に継承するためのプラットフォームだと考えています。
100年後の世代が漆の技術や素材から、世界に誇る新しい「漆=japan」技術を見つけ、世界で輝くためにも、現代に生きる我々はここで一万年のバトンを絶やすことが正しい選択肢であるとは言えないと考えています。
この返礼品をご購入いただいたお金は、そういった技術継承を支援するための資金として、さらにサスティーモの技術をさらに発展させ次の世代に引き継ぐための研究資金として、また漆の木自体を品種改良することでさらに効率よく採取できるような品種改良のための研究資金として、大切に使わせていただきます。
ふるさと納税を通じて提供いただいたお金が、100年後の世代の選択肢として少しでも役に立てられるよう、会社としての邁進してまいります。
ご購入いただいた【無二無三】をご使用いただくとき、少しの時間で結構ですので、100年後の日本人や、世界で暮らす人たちに思いを巡らせていただきたい、とELEMUSは願っています。
◆新環境素材技術サスティーモ
漆は昔から湿気を与えると固まることはよく知られていましたが、コントロールが難しく工業化は難しいと言われていました。
一方、甲冑や寺社仏閣の飾り金具で漆を利用する時には熱を加えると固まることが知られていました。
この「漆に熱を加えると固まる」特徴を科学的に解明して現代風にアレンジした新しい技術です。
東京都の技術研究センターと共に約20年前から石油を一切使用しない環境対応型新素材技術「サスティーモ」の開発を始めました。
この漆の熱を加えると固まる技術と、木粉を混ぜ合わせることで、完全に天然素材100%で成形することができる新環境素材技術「サスティーモ」が完成しました。
◆忘れられた日本の森林資源を、最大限に有効活用する
日本の面積の3分の2は森林で、そのうち4割が人工林といわれており、管理しなければ山が荒れてしまう、いわゆる人が植えた木の畑です。
人工林に植えた木の半数以上が植林後50年以上を経過した木と言われており、林野庁のデータによると約8割の人工林は少子化や過疎化などが原因で管理されることなく放置されていると言われています。
近年では集中豪雨などによって下流域への災害の原因にもなりかねない、というリスクをはらんでいます。
成長期を過ぎた木は二酸化炭素を体内に吸収してくれなくなるので、木を切って(伐採して)、新しい木の苗を植えないと抜本的な二酸化炭素削減効果は得られませんが、人工林(木の畑)で新たに杉やヒノキを植えても、新たに50年間人工林を管理する原資と労力が必要となります。
林野庁は「切る→使う→植える→育てる」を実現するために、若い木を植える必要があるけれど、管理していなかった古い木は品質が悪く使いたくても使えない、運搬費用が掛かるなど、切るに切れない状態にあるようです。
サスティーモは木材を小麦粉くらいのパウダーにし、元の木の形に関係なく原材料にすることができるので、50年以上経過した木材でも有効活用することができます。
また漆の木は植林後約10年程度で樹液を採取することが可能になります。
従来の杉やヒノキを植林するのではなく、新たに漆の木を植林することで、従来の約5分の一程度の労力で樹液が採取可能になります。
また同時に漆の木が成長する際に大気中の二酸化炭素を急激に吸収してくれるので、温暖化対策としては効率的であると言えます。
◆三河地方と漆
日本文化の発展と漆は切っても切り離せない深い関係性があります。
現代に残っている漆器や文化財など戦国武将の鎧兜や武具などに使用されていました。
三河地方を代表する戦国武将徳川家康公をはじめとした三河武士が身に着けていた甲冑などにも、漆が使われていました。
現代でも当時の美しさのまま、博物館などで見ることができます。
歌川広重は1870年(明治10年)頃、『大日本物産図絵』という本を発刊しました。
国内各地の主な産業を営んでいる仕事の様子を描いた本ですが、愛知県三河地方の仕事として「三河漆掻きの図」として漆掻きの様子が描かれています。
岡崎市を含む三河地方では昔から漆を栽培しており、漆の木を掻いていたという事を物語っています。
現在三河地方では漆の木の栽培や漆掻きが仕事として存在していませんが、昔から漆とは馴染みのある土地柄であると言えます。
合同会社ELEMUSでは2019年より、三河地方で漆器職人が栽培していた江戸時代から残る三河漆の畑の管理を行っており、毎年、畑でとれた三河漆の種子を用いて発芽研究をしています。
2021年には、漆の種子発芽に関する論文を鳥取大学農学部と共同で執筆しました。
毎年、漆の種子から発芽させた苗を数千本単位で岡崎市内のハウスで栽培しています。
◆岡崎漆プロジェクトの発足
2021年岡崎市の将来を見据えた新たな資源開発と6次産業化に資するために、共同で岡崎漆プロジェクトを発足しました。
岡崎漆のブランド化を図ることによって、関係人口の拡大や創出を通じて、耕作放棄地対策や山林の有効活用、カーボンニュートラルへの貢献、林業の6次産業化やものづくり産業、新産業や山村の振興などを図ることを目的としています。今後具体的な取り組みを通じて、様々な情報発信を行っていく予定です。
◆漆=japanを次の世代に継承するために
約一万年前から漆を使っていた日本の伝統技術は、奇跡的に現在まで伝承されていて、日本各地の漆器や、寺社仏閣、重要文化財などに脈々と伝承されてきました。
しかしそれらは近年の技術革新や素材開発によって年々規模が縮小、職人の高齢化と技術伝承の難しさもあって、かつて漆=japanと称賛され、マリー・アントワネットをはじめとした世界中のコレクターに評価され、世界に誇っていた一万年間のバトンが、現代で途絶えてしまうところまで来てしまいます。
不要なものだから継承されない、時代に合わないものだから捨てられた、という考え方を否定するつもりはありません。
ただ、現在のモノづくりの延長線上に待ち受けている温暖化に端を発する地球の異常気象、プラスチック問題に起因する海の汚染など、将来に生きる世代に対して現代の私たちが正しい選択をしているか、は今の段階では分かりません。
将来モノづくりの世界の中で新たな選択肢を求める段階になったタイミングで、一万年間日本のモノづくりの中で継承されてきた漆の技術や素材に関する考え方の中に、次の世代に繋がる何かしらのヒントが隠されているかもしれないと思った時点で、技術や素材が継承されていなければ、復活させようとしても、難しいと言わざるを得ないと思います。
サスティーモは一万年以上、日本人が継承し続けてきた漆技術を次の世代に継承するためのプラットフォームだと考えています。
100年後の世代が漆の技術や素材から、世界に誇る新しい「漆=japan」技術を見つけ、世界で輝くためにも、現代に生きる我々はここで一万年のバトンを絶やすことが正しい選択肢であるとは言えないと考えています。
この返礼品をご購入いただいたお金は、そういった技術継承を支援するための資金として、さらにサスティーモの技術をさらに発展させ次の世代に引き継ぐための研究資金として、また漆の木自体を品種改良することでさらに効率よく採取できるような品種改良のための研究資金として、大切に使わせていただきます。
ふるさと納税を通じて提供いただいたお金が、100年後の世代の選択肢として少しでも役に立てられるよう、会社としての邁進してまいります。
ご購入いただいた【無二無三】をご使用いただくとき、少しの時間で結構ですので、100年後の日本人や、世界で暮らす人たちに思いを巡らせていただきたい、とELEMUSは願っています。