山形県鶴岡市の郷土菓子「笹巻」は、端午の節句に子供の成長を願い、各家庭でつくられているものです。
最近では、懐かしんで節句以外でも食べたいと、注文の依頼があります。
その「笹巻」を一つ一つ丁寧に手作りし、また手作りのきな粉・糖みつを付けてお届けします。

月山麓の自然豊かな朝日地域で収穫した、美味しい「ひめのもち」を100％使用し、アルカリ成分たっぷりの灰汁の抽出液に約半日浸水してから使用するため、米にアルカリ成分が残り、抗酸化作用が高められます。また、黄色くもっちりとした形状で、笹の葉と灰汁の殺菌作用を利用した保存食としても知られています。


◆令和5年3月3日、鶴岡市の「笹巻」が文化庁の「100年フード(※1)」に認定されたことに続き、令和6年3月21日に鶴岡市を含む庄内地方で製造されている「笹巻」の製造技術(※2)が国の登録無形民俗文化財に登録されました。


※1 「100年フード」
我が国の多様な食文化の継承・振興への機運を醸成するため、地域で世代を超えて受け継がれてきた食文化を、文化庁が認定しているもの。

※2 庄内の笹巻製造技術
季節の節目である節供には、行事食を伴うことが多い。端午の節供においては、粽(ちまき)をつくって振る舞う風習が各地に見られ、その製法については、臼で挽いた米粉を材料とし、蒸して製造されることが多い。
これに対して、山形県の庄内地方に伝承される笹巻は、米を粒のまま煮る製法でつくられ、また、灰汁(あく)を用いた独特の製法もみられる。その形状も多様で、地域的な特色が豊かに認められる。
本件は、特色のある行事食の製造技術であり、我が国における粽の製造技術やその地域差を考える上で注目される。


※画像はイメージです。


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