返礼品について
日本の農業は今、大きな転換期を迎えています。
高齢化の進行を背景に離農が加速する一方で、3K(きつい・汚い・稼げない)というイメージ定着により、新たに農業を志す人の数は限られています。
その結果、農業従事者は減少の一途を辿り、農村地域から都市部への人口流出も深刻化しています。
私たちは、こうした状況をただ嘆くのではなく正面から向き合い、日本の農業の未来を主体的に創造していこうと決意し、立ち上がりました。
~みらい共創ファーム秋田とは~
みらい共創ファーム秋田は、人口減少が日本で最も進んでいる秋田において、地元農家が立ち上げた大潟村あきたこまち生産者協会と、三井住友銀行、三井住友ファイナンス&リース、秋田銀行等の金融機関の共同出資により、2016年に農地所有適格法人として設立されました。
私たちの拠点である大潟村は、戦後の食糧難解消に向けた国策として、かつて琵琶湖に次ぐ広さを誇っていた八郎湖を干拓して誕生した、農業政策の象徴とも言える地域です。北緯40度と東経140度が交わる場所に位置し、総面積約2万haの広大な土地で、稲作を主体とした農業が盛んに行われています。
この地で私たちは、自ら農業生産に取り組みながら競争力のある営農モデルを構築し、それを全国に普及させることで、日本農業の再生と国民食料の安定供給に貢献することを目指しています。
~なぜ日本酒づくりを始めたのか~
国内のコメ需要は、食生活の多様化や生産年齢人口の減少により、年々縮小しています。それに伴い、減反政策等で生産体制も縮小してきた中、2024年には「令和の米騒動」とも呼ばれるような「コメ余り」から「コメ不足」への急転が起こり、日本農業の供給体制の脆さが浮き彫りとなりました。
こうした背景から私たちは、日本のコメ生産を持続可能な体制にしていくためには、コメに新たな付加価値を見出し、需要を拡大することが不可欠であると考えました。その手段の一つとして選んだのが、食用米を用いた日本酒づくりです。
使用している米「ちほみのり」は、その名のとおり多くの穂(千穂)が実ることから名付けられた品種で、あきたこまちに匹敵する食味を持ちながら、1~3割ほど多く収穫できる特性があります。また、密苗と呼ばれる高密度の育苗技術を導入することで、人手不足の中でも安定した栽培を実現しています。さらに、衛星データを活用した生産管理等、先端技術を積極的に取り入れた革新的な農業にも取り組んでいます。
この日本酒には、私たちの挑戦と願いが詰まっています。刻々と変化する日本農業の現実と、その中にある希望の芽を、日本酒を味わうことを通じて感じていただき、農業に関心を持つきかっけとなることを願っています。
今回ご紹介する日本酒は、1689年(元禄2年)創業、秋田県横手市の老舗酒造「日の丸醸造」様のご協力のもと、長年培われた伝統と匠の技によって丁寧に醸し上げられた逸品です。掛米には私たちが栽培した食用米「ちほみのり」を、麹米には「秋田酒こまち」を使用。酵母には、秋田県が開発した日本酒専用「秋田雪国酵母(UT-1)」を採用しています。バナナやメロンのような豊かな香りと、フレッシュでキレのある口当たりが特徴の純米大吟醸です。
私たちのこだわりと想いが詰まった特別な1本を、ぜひお試しください。
■お礼品の内容について
・未来酒~大潟村のお米を使った日本酒~[4合瓶(720ml)×6本]
原産地:秋田県
配送種別:通常
■原材料:お礼品に記載
※アレルギー物質などの表示につきましては、サポートセンターまでご連絡ください。
■配送不可地域
離島・沖縄県にはお届けできません。
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