左側の3段の長い引き出しは着物の畳紙がゆったりと入る寸法です。
着物や衣類、食器の収納に活躍しつつ、端正さも兼ね備えています。
80cmの高さは高からず低からず空間を広く演出します。
和室が減り床の間がない現代の生活では仙台箪笥の上で日本の季節感を表現するのもおすすめです。
杢目を活かす拭き漆塗りの仕様も味わい深い逸品です。
今回ご紹介する四・五尺横長箪笥は、片開扉に彫金手打の金具をお付けした特別仕様です。
彫金師が平らな鉄板や銅板を様々なたがねと金づちで打ち出して文様を描いていく、昔ながらの手作りの金具。豪華絢爛な鳳凰が生き生きと打ち出されています。
小田俊直作の彫金手打金具は、厚さ0.6～1.2mmの鉄板・銅板・真鍮板等を独自のタガネ数十本を使い分け、一つ一つ打ち出していきます。さび止めやいぶし、塗装の工程を経て、豪華な金具飾りに仕上げられます。

■ 宮城県 利府町 ■

仙台箪笥 四・五尺横長箪笥 拭き漆塗り 高級 工芸品 伝統 欅産業 宮城県 利府町