1000年以上続く日本の瓦屋根文化。三州瓦は、耐久性・機能性・美しさを兼ね備え、今もなお国内シェア率70%を誇る、日本を代表する瓦づくりの伝統産業です。
三州瓦の特徴や、厄除けといわれる鬼瓦、それを手掛ける「鬼師」の仕事に迫ります。

日本の瓦屋根文化を支えてきた「三州瓦」
三州瓦は、愛知県・西三河地域で生産される日本三大瓦のひとつ。
淡路瓦(兵庫)、石州瓦(島根)と並ぶ三大産地の中でも、三州瓦は1100度以上の高温焼成による高い耐久性と、安定した品質が大きな特徴です。

耐久力×機能性×伝統技術
三州瓦は強風・豪雨にも強い耐久性と高い防水機能で、長年にわたり住まいを守り続けてきました。
空気層による断熱・遮音効果で、四季を通じて快適さをキープします。
また、大量生産による安定供給に加え、文化財修復では職人が1枚ずつ仕上げる伝統技術も健在。
実用と工芸が調和した、日本ならではの瓦です。

災いを祓う美と力「鬼瓦」
屋根の端に据えられる「鬼瓦」。これは単なる装飾ではなく、家を守る厄除けの象徴として、江戸時代から親しまれてきました。
鬼の表情を象った強い造形は、火事・台風・洪水などの災害を追い払う願いが込められています。
その造形美と、代々受け継がれてきた手仕事の技術は高く評価され、鬼瓦は「三州鬼瓦工芸品」として国の伝統的工芸品にも指定されています。

家内安全・繁栄を願う模様
波・雲・巻物など、地域ごとに多彩な文様が発展してきました。実用性と祈り、美意識が融合した日本ならではの造形文化です。
現代では、建築物以外にも干支瓦や置物として親しまれ、工芸品としての価値が見直されています。

鬼瓦という守り神を身近な存在へ
職人(鬼師)がひとつひとつ魂を込めて作り上げる返礼品。
近年では、重厚な瓦屋根が減り、屋根の上で鬼瓦を見かける機会も少なくなりました。しかし、その「家族を守りたい」という願いは、今も変わりません。
「守り神」を、もっと身近に感じてほしい。玄関先、リビングの棚、あるいは庭の坪庭のアクセントになる返礼品を取り揃えております。
鬼瓦を生み出す職人「鬼師」
鬼瓦を手作業で作りあげる職人を「鬼師」と呼びます。鬼瓦作りは日本でも数が減り、伝統技を守る貴重な職人です。
型を使わずに粘土を彫り、表情・髪・筋肉の流れなどを手で形作ることから始まります。
鬼師の技術が特別とされるのは、単に瓦を作る職人ではなく、粘土という生きた素材を自在に操る造形力を持つ"技芸者"だから。
粘土のわずかな湿度や硬さの違いを読み取りながら、焼成後の収縮や色の変化まで計算して仕上げていきます。
家紋や文様といった一点物の注文にも対応できるのは、長年の経験で培われた勘と技術です。

伝統・三州瓦の技を日常に
三州瓦の特徴は"暮らしに寄り添う工芸品"になり得ること。
鬼師たちは、長年の技術を活かしながら、屋根だけではない身近な作品作りにも挑戦しています。
干支瓦は、瓦職人の技で十二支をかたどった縁起物です。
強度の高い瓦素材を使うため長持ちし、新年の飾りとしても通年のインテリアとしても人気があります。

多様な形で"三州瓦"をもっと楽しむ
三州瓦の産地では窯元や事業者、地域が一体となって、職人と一緒に瓦を作る体験プランや瓦、
インテリアとして飾れるミニ瓦など、日常にそっと伝統を取り入れられるアイテムや体験をそろえています。
見た瞬間ふっと微笑みたくなる"瓦のある楽しさ"を、ぜひ暮らしの中で見つけてください。
三州の技を、次の世代へ
三州瓦は、日本の建築文化を支える伝統工芸です。
返礼品としてお選びいただくことは、地域の技術継承を支え、後世へ受け渡す取り組みにつながります。
三州の技に、ぜひ触れてください。