返礼品について
【こだわりポイント】
コの字形をした脚のソファーテーブルは鉄の素材を使うことが非常に多いです。今ここを読んで頂いているということは、木のテーブルをお探しだったのではないでしょうか?
コの字形のように片側が開いている形のことをカンチレバーと言います。片側が開いているのはソファーテーブルにピッタリです。
ですが、カンチレバータイプはその形ゆえに強度を確保するのに苦労します。もちろん木で頑丈に作ることもできますが、頑丈=太くなりますからせっかくのカンチレバータイプの良いところを消してしまうこともあります。あまりに太い頑丈な材料でスペースを奪ってしまっては元も子もありません。ですから鉄を使い細くても頑丈に作ることが多いわけですね。
私は木でスペースと強度確保を両立できるように設計しました。45度の接合にはドイツFESTOOL社のドミノジョイントを使い強度を確保しながら、足元とひざ元のスペース確保のために曲線を多用しています。
曲線を多用すると加工手順が複雑になり、手間もかかります。その分デザイン性もスペース確保もできる形を実現することができました。
【作り手の想い】
そこまでして、なぜ木にこだわったのか?やはり木の肌触りが好きだからです。今回は天板に希少な杢目のメイプル(楓)を使用しています。生きていた樹皮近くの表面の形をそのまま利用しエポキシで接合して天板に仕上げました。
このメイプル(楓)の杢目はカーリーメイプルと呼ばれ希少価値が高いですが、1枚としてのサイズが小さいため捨てられる運命にある端材でした。エポキシでの接合により天板として活用することが出来るわけです。ですから、この希少な杢目を感じていただくために節や溝、割れなどは可能な限りそのまま残してありますので自然の杢目を感じて頂きたいです。
また、脚にも木を使っていますから木の質感を感じられます。ただ、天板の杢目の希少性をより生かすために黒く着色し、天板を際立たせるようにしてあります。着色には日本の墨を使い、その上から口に入れても大丈夫な自然塗料を2コートしてありますので墨が手につくようなことはありませんし、木の呼吸も妨げません。
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