※こちらは【サイズ38】の商品ページです。

年間で150頭しか出荷されない希少銘柄【高森和牛】。
その副産物として出る皮から沼本氏が厳選し、磨き上げられた技術を持った職人によって生まれた最高品質の革。
革・縫製・金具・機能性・着心地を徹底的に追求した極上のライダースジャケットをお届け致します！
食肉からこだわり、最高のプロダクトまでを完成させるという前代未聞のクレイジーなプロジェクトです！

【沼本憲明】
独自技法「沼本カット」を創り出したミートスペシャリスト。
海外の食肉に付加価値をつけるカット技法として世界から注目を集め和牛の普及に努めている。

【革について】
山口県東部にあたる岩国市周東町の自然豊かな山間部の牧場で育てられた黒毛和種。
穏やかな気候と清らかな水、澄み切った空気の大自然に育まれる高森和牛はしっかりと締まった銀面（革の表面）が特徴的です。

・鞣し
皮から革にする「鞣し」は環境に配慮した薬品を使用しサスティナブルな革に。
通常の数十倍も熟成させることにより最高に肌馴染みの良い革に。
着心地を考えるとどうしても低くなる革の強度を何度も試験を繰り返し実現した実用性と着心地の両方を兼ね備えたハイブリッドレザー。

・染色
染色技法と染料にもこだわった結果、市場に流通しているものと大きく違いアタリやスレが生じた際に出てくる白い芯部分の濃淡の差が出て、より経年変化の楽しみを味合わせてくれる。
芯に染料が入っていない分しっかりとオイルを浸透させ、より個々の体型に合わせて馴染む。
和牛独特のシワに合わせて浮き出るような上品な光沢も表れる。

・乾燥
染色後に行う乾燥。
自然の風でじっくり行う事で、芯がしっかりとしていながらも触ったときの風合いは柔らかくモチっとした上品な革になる。

・仕上げ
革独特の表情や個性を残す為、着色剤や仕上げ剤等の薬品をほぼ使用しない「素上げ」仕様。
染色の際の調合で、より深みのある黒を追求した事により着色剤無しでも高級感が際立つ黒に仕上がった。

【裏地について】
通常革製品には使用しないシルクを高森和牛と相性の良いライダースジャケット専用の裏地を制作した。
シルクは肌に近い成分で構成されているので、肌への刺激が少なく
コラーゲンの主成分となるアミノ酸によって肌に優しく潤いを保持している。
そして優れた吸湿性、放湿性、保温性、通気性があるので、年中問わず快適に過ごせる万能な生地である。
しかし日本のシルクは品質の高さとシルク独特の風合いを維持する為、海外のものと違い繭から糸にする時の操糸速度は1/3のスピードでゆっくり引く。
その為弾力がありしなやかな糸になり、生地の風合いがしっかりしたものができるが生産効率が悪く高価になるので国産シルクは通常裏地では使用されない。
今回はその希少性の高い国産シルクに高森和牛の霜降り柄を染色した。
ただこれもかなりの時間と労力を費やし、革に合う裏地の開発から始まり霜降り柄の染色に関しても、発色の良さや繊細なシルクによって起こる染料の滲み等の問題もあったが、職人の技術によって素晴らしい霜降り柄の国産シルク裏地が出来上がった。

【金具について】
・ファスナー
日本が誇る品質の高いファスナーを製造しており世界最大のファスナーメーカーYKK。
その中でも最高品質で最高級の「EXCELLA」を使用した。
エレメント1つ1つに入念に磨きをかけておりスライダーの滑りがとても滑らかなファスナー。
輝きが美しく手触りが特徴的で革とシルクとの相性も抜群。
今回はこのファスナーをライダースジャケットの機能性を考え特別仕様にカスタム。
・バックル
一番目を惹くベルトのバックルは貴重なヴィンテージの型を取り寄せて職人が一つ一つ手作りで製作しているもの。

【縫製について】
革とシルクそしてライダースジャケットという難しい縫製ではあったが沼本氐のこだわりや熱意が伝わり普段は受け入れていない某有名パリコレクションブランドの縫製をしている職人が担当した。
1から全て1人で仕立てをしている事による細かなこだわりを実現した。

・裁断
通常裁断するパーツごとに抜き型があったりコンピューターによって自動で裁断したりと効率化を求める傾向があるが革の状態や伸び方向によって職人の目でしっかりと見極め裁断して行く事で出来上がりのクオリティが高くなる。
端材をどれだけ減らして製作できるかが企画の重要点であったことから生きた証を（傷等）デザインに組み入れるよう裁断した事で市場に流通する量産型のライダースジャケットの5分の１の革の分量で製作できた。

・漉き
布帛を縫製する事と大きく異なる「厚み」。
着心地、シルエット、デザインを崩さないように革と革が重なる部分は全て手作業で漉き作業を行っていく。

・襟
平面な型紙と生地。
これをどのように立体的で綺麗に見えるかが重要になってくる部分の襟。
襟の縫い代を革の伸び率を手で感じながら微妙にずらし首にそって立体的になるように縫い合わせて行く。

・ポケット
機能性とデザイン性を兼ね備えたポケットを考えた結果「玉縁ポケット」。
ファスナーの美しさが見え隠れする絶妙なバランスを考えながら綺麗に縫える技術力が必要。
肉厚な革であることからより高度にはなってくるがそこも妥協なく。
ポケット裏地は強度を要する場所には革を胸等はシルエットを考えて、より縫製の難しいシルクを使用している。

【仕様について】
・アクションプリーツ
バイクに乗る際の実用性も考え体を動かしやすいようプリーツと呼ばれる折り目を入れ運動量が多くても問題ないようにした。
衣類への負担も少ないので長持ちする。

・袖口
時計等をした時に裏地のシルクと擦れたり引っかけたりし傷まないように袖口を革仕様に。

・ベルト穴
通常ハトメを付けるベルト穴だがハトメを付けてしまうとツク棒（穴に通す金属部分）が立ってしまいバイクを傷つけたりシルエットが良くなくなるのでハトメを除いた。
・刻印とシリアルナンバー
希少価値の高い高森和牛であり海外の牛と比べ小柄である事から1頭から1着のみの生産になり全てのものにシリアルナンバーがついている。
各パーツ事に1頭ずつ使い裁断し縫製する量産型よりかなり生産効率は悪いが革の色が統一され厚みや柔らかさが均一化され着心地の良さがよりよくなる。
高森和牛の証明としての刻印と最高品質のライダースジャケットとしての基準が満たされたモノにのみ沼本氏のサインの刻印が入れられる。
製品のクオリティを保つ為年間で最大30着のみしか製作されない。