返礼品について
●「Da terra」スペシャルフルコース ペアチケット●
*ペアチケット(2名分)です。
*ランチフルコースかディナーフルコースをお選びのうえ、お電話にて必ず予約をお願い申し上げます(0744-41-9072)
A)ランチフルコース
B)ディナーフルコース
*チケットの有効期限は1年間です。
*定休日:水曜日・木曜日
*営業時間:12:00~15:00(LO13:00)/ディナータイム:18:00~22:00(LO20:00)
*ペアチケット(2名分)です。
*ランチフルコースかディナーフルコースをお選びのうえ、お電話にて必ず予約をお願い申し上げます(0744-41-9072)
A)ランチフルコース
B)ディナーフルコース
*チケットの有効期限は1年間です。
*定休日:水曜日・木曜日
*営業時間:12:00~15:00(LO13:00)/ディナータイム:18:00~22:00(LO20:00)
自家菜園で採れた新鮮な野菜を中心に、厳選した魚介・肉料理なども楽しめる、奈良・明日香村のイタリア料理店「Da terra(ダ・テッラ)」。シックなリノベーションがほどこされた築100年超の日本家屋でふるまわれるフルコースのお料理は、「食事」というより、もはや「体験」。恋人やご家族、ご友人と特別な時間を過ごしたい方に、お勧めします。
国指定史跡「川原寺跡」の脇道を入ってまもなく左手に現れる、重厚な門構え。家紋を染め抜いた暖簾をくぐれば、そこがイタリア料理店「Da terra」です。2020年3月のオープン以来、こだわりの空間と野菜を中心にした美しい料理が評判を呼び、全国の食通が足を運んでいるとか。
「店は、自分が生まれ育った家を改装しました。近くに自家菜園があって、毎朝もぎたて摘みたての野菜やハーブでメニューを組み立てています」(オーナーシェフ・中井宏和さん)
約1.2haの畑で育つ野菜は、年間100種類以上。取材時も大きな籠に、金糸瓜(そうめんかぼちゃ)、ふわとろ長(茄子)、紫唐辛子、ひも唐辛子、ツルムラサキ、トマト、赤と緑の丸オクラなど、朝採りの珍しい野菜がたくさん乗せられていました。
Da terraを代表する一皿といえば、スペシャリテのサラダ「大地から」。イタリア語で「大地」を意味する店名から名付けられたとおり、約20種類もの朝採りの野菜が使われており、まさに“五感で感じる野菜の宝石箱”です。
「歯ごたえを楽しみたい野菜は生のまま、火を入れて甘みを出したいものはボイルしたりローストしたりして、最後にお客様の目の前で野菜の温製ソースをかけています。自分たちでつくった野菜をすべて使わねばという使命感もあったし、なによりお客様が『いろんな野菜をたくさん食べた』と実感してくれる、野菜のみの一皿を提供したかったんですよね」
「幼いころから料理で生計を立てられたらいいなと漠然と思っていたのですが、実際にやってみて、天職だと思いました」
帝塚山大学の現代生活学部食物栄養学科を卒業し、奈良市のイタリアンレストランに入社。料理長から基礎をしっかりと叩き込まれたのち、2016年、29歳のときに明日香村へと帰郷しました。
そのきっかけは、ご両親が畑で育てていた野菜です。
「両親はもともと畑仕事が好きで、リタイア後は村の空いている畑も借りて、仏花や野菜を直売所で販売していたんです。ただ、収穫が間に合わなかったり売れ残ったりするものもあって、もったいないな、自分の料理に使えないだろうかとずっと考えていました」
午後は自ら畑仕事に精を出し、妻が袋詰めをして、両親が直売所で売る。夜は橿原市のレストランで働き、収穫したばかりの野菜で料理を提供する。そうして3年が経ち、独立しようと地元で物件を探しはじめたところ、ご両親からのまさかの「ここでやり」の言葉があったとか。
大工さんと相談しながら、畳を剥がして板貼りの床にし、長持はカウンターに、屏風は襖に作り替えてもらいました。蔵にしまわれていた漆器や染付皿、箪笥や調度品なども、丁寧に磨きあげ、飾られています。他では滅多に出合えない「Da terra」の空間の見事さは、中井家が受け継いできた「120年の時」が絶妙に調和して表現されているからかもしれません。
美味しい料理を味わうのみならず、門を入ってから出るまでの約3時間が、高揚感でずっと満たされる。そう、Da terraで過ごす時間は、「食事」ではなく、「体験」なのです。
「明日香村の風景や歴史観なども感じてくれたら、なお嬉しいですね。門を出たときに『明日香、よかったー』と思ってくれたら、僕としてはこれ以上ない喜びです」
明日香村で育てた野菜の力を、最大限に活かして提供する
国指定史跡「川原寺跡」の脇道を入ってまもなく左手に現れる、重厚な門構え。家紋を染め抜いた暖簾をくぐれば、そこがイタリア料理店「Da terra」です。2020年3月のオープン以来、こだわりの空間と野菜を中心にした美しい料理が評判を呼び、全国の食通が足を運んでいるとか。
「店は、自分が生まれ育った家を改装しました。近くに自家菜園があって、毎朝もぎたて摘みたての野菜やハーブでメニューを組み立てています」(オーナーシェフ・中井宏和さん)
約1.2haの畑で育つ野菜は、年間100種類以上。取材時も大きな籠に、金糸瓜(そうめんかぼちゃ)、ふわとろ長(茄子)、紫唐辛子、ひも唐辛子、ツルムラサキ、トマト、赤と緑の丸オクラなど、朝採りの珍しい野菜がたくさん乗せられていました。
Da terraを代表する一皿といえば、スペシャリテのサラダ「大地から」。イタリア語で「大地」を意味する店名から名付けられたとおり、約20種類もの朝採りの野菜が使われており、まさに“五感で感じる野菜の宝石箱”です。
「歯ごたえを楽しみたい野菜は生のまま、火を入れて甘みを出したいものはボイルしたりローストしたりして、最後にお客様の目の前で野菜の温製ソースをかけています。自分たちでつくった野菜をすべて使わねばという使命感もあったし、なによりお客様が『いろんな野菜をたくさん食べた』と実感してくれる、野菜のみの一皿を提供したかったんですよね」
コースに出てくる全粒粉のパンやパスタ、リゾットも、中井さんが育てたお米や小麦からつくったもの。肉は大和牛や倭鴨(やまとがも)など地元産、魚介は大阪の市場から厳選して仕入れています。
「メニューは野菜の収穫のタイミングで、だいたい1カ月程度で変わります。“野菜の再発見”と言うとおこがましいけれど、皆さんが日常的に食べているキュウリやキャベツが、『こんな料理に変わるんだ!?』とか『こんな甘い味がするんだ!』とかいう驚きを提供できたら嬉しいですね。ギャップが大きいほど感動を生むと思うので」
丹精込めて育てた野菜の力を、最大限に引き出す──。そんな中井さんの試みは、季節ごとに来訪するリピーターも増やしています。
家族総出で独立を応援。実家がまさかの店に変身。
「幼いころから料理で生計を立てられたらいいなと漠然と思っていたのですが、実際にやってみて、天職だと思いました」
帝塚山大学の現代生活学部食物栄養学科を卒業し、奈良市のイタリアンレストランに入社。料理長から基礎をしっかりと叩き込まれたのち、2016年、29歳のときに明日香村へと帰郷しました。
そのきっかけは、ご両親が畑で育てていた野菜です。
「両親はもともと畑仕事が好きで、リタイア後は村の空いている畑も借りて、仏花や野菜を直売所で販売していたんです。ただ、収穫が間に合わなかったり売れ残ったりするものもあって、もったいないな、自分の料理に使えないだろうかとずっと考えていました」
午後は自ら畑仕事に精を出し、妻が袋詰めをして、両親が直売所で売る。夜は橿原市のレストランで働き、収穫したばかりの野菜で料理を提供する。そうして3年が経ち、独立しようと地元で物件を探しはじめたところ、ご両親からのまさかの「ここでやり」の言葉があったとか。
大工さんと相談しながら、畳を剥がして板貼りの床にし、長持はカウンターに、屏風は襖に作り替えてもらいました。蔵にしまわれていた漆器や染付皿、箪笥や調度品なども、丁寧に磨きあげ、飾られています。他では滅多に出合えない「Da terra」の空間の見事さは、中井家が受け継いできた「120年の時」が絶妙に調和して表現されているからかもしれません。
美味しい料理を味わうのみならず、門を入ってから出るまでの約3時間が、高揚感でずっと満たされる。そう、Da terraで過ごす時間は、「食事」ではなく、「体験」なのです。
「明日香村の風景や歴史観なども感じてくれたら、なお嬉しいですね。門を出たときに『明日香、よかったー』と思ってくれたら、僕としてはこれ以上ない喜びです」