さつま芋の甘みと本枯節の旨味。
サクサク、パリパリ、
止まらないおいしさです。
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指宿は鰹節の最高級・本枯節の名産地です。兄の光保さんが代表を務める「唐船峡食品」は主力商品がめんつゆ。鰹節は欠かせません。弟の匡邦さんは「唐船峡食品さつまフーズ」でさつま芋チップやケンピを製造。近隣の農家さん、鰹節メーカーさん、どこも高齢化が進んでいます。本枯節を使ったさつま芋菓子を作ることで、地元の生産者さんが少しでも元気になってほしいと思いました。
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「かつおケンピ」「かつおチップ」「ごぼうチップ」「さつま芋ケンピ」「黒糖さつま芋ケンピ」「さつま芋チップ」「紫芋チップ」の詰め合わせです。かつおケンピ、かつおチップ、ごぼうチップに、本枯節を削るときに出る粉を使用。さつま芋の品種は、チップには紅さつまや紅はるか。ケンピには黄金千貫、シロユタカなどを使用。もちろん、すべて鹿児島県産です。チップはパリパリ、ケンピはサクサクした食感に仕上げています。
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かつおケンピは、さつま芋と本枯節のバランスを追究しました。本枯節の上品な風味が飛んでしまわないように、粉をからませるタイミング、ケンピの太さ、いろいろ検証。本枯節ではなく、味が強い荒節を使う手もありましたが、やはり地元一押しの素材を使いたい。めんつゆ作りで日々鰹節と向き合っている兄の意見も参考に、味の調整を重ねました。
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お茶はもちろん、芋焼酎と合わせても。さつま芋チップ、紫芋チップは油の中に砂糖を入れて揚げる、昔ながらのバッチ式で製造。少量の砂糖で芋本来の味が出せます。手間はかかるものの、「チップはバッチ式がいい」という菓子問屋さんが多く、今も守り続けています。
一度食べたら歯ごたえと風味がクセになる、旨味がしっかり染みこんだ、かつおのおやつ。やみつきになります。