鞆の浦の名産品「保命酒」。

江戸時代から造られている伝統の薬味酒で、現在は鞆地区にある4つの醸造所でしか作られていない伝統の味です。
それぞれ成分が微妙に違うため、味わいもそれぞれ異なる4種の保命酒を飲み比べでお楽しみください。

「保命酒」は、1659年に中村吉兵衛が製造販売したのが始まりと伝えられ、福山藩を代表する幕府への高級献上品として全国的に有名になりました。
嗜好品としてはもちろん、その薬効も珍重され、大名や豪商をはじめとする多くの方々に愛飲されてきました。
生薬を含むことから「瀬戸内の養命酒」と言われる保命酒。
焼酎、もち米、麹に十三種類の生薬を漬け込んで造ることから、十六味地黄保命酒(十六味保命酒)とも呼ばれています。
飲み口は甘く、生薬の香味が独特の味わいをもたらします。
アルコールによって保命酒の成分が早く吸収され、冷えや夏バテ、疲労回復などに効果があるといわれています。

おすすめは、氷をたっぷり入れたロックスタイル。濃密な甘さや香りはそのままに、適度な飲みやすさが加わります。
また、カクテルベースの感覚で炭酸やジュースで割るのもおすすめ。ホットミルクや紅茶で割っても美味しく体がホッと温まります。

【加工地（製造地）】
入江豊三郎本店（福山市）
岡本亀太郎本店（福山市）
八田保命酒舗（福山市）
鞆酒造（福山市）