～半世紀ぶりに復活した山県市旧伊自良村の伝統文化『柿渋』～
天然の染料・塗料として使える柿渋。奥深くも風合い豊かな渋い染物が作れます。（柿渋使用方法説明書付き）
柿渋は古くから漁網や和傘、伊勢型紙などに用いられ、日本文化に根付いていましたが、化学塗料の普及などにより、山県市旧伊自良村での柿渋の生産はなくなってしまいました。
しかし自然や人体に優しい天然素材の柿渋が近年見直されてきており、地域活性化にもつなげるため、約半世紀ぶりに山県市で柿渋が復活しました。

【柿渋とは？】
渋柿の未熟な果実を粉砕、圧搾して得られた液体を発酵・熟成させた赤褐色の液体です。
天然素材として近年再注目され、衣類に染色、建築で塗装と、幅広く活用されています。

【使用用途】
染色・塗装など

【柿渋の効果・効能】
古くから消臭・抗菌・防腐・防虫・防水作用があると言われています。
材防腐剤・合板・MDFなどから発生する人体に有害なホルムアルデヒドなどの化学物質を吸着する効果もあります。（シックハウス対策）
また血圧降下剤・やけど・しもやけ・二日酔い防止・蜂、蛇などの毒の中和やお酒の清澄剤としても利用されてきました。

【柿渋染めの特徴】
草木染めの分類ではあるが、他の草木染めと比較しての以下の特徴があります。
１．火を使用せずに染色ができる。
２．日光に当てても色あせしない。酸化促進されて発色していく。
３．繊維を凝縮し、強靭な皮膜を形成するので、生地が丈夫になる。
４．消臭・抗菌効果に優れている。
５．塗料としても使用できる。