【桂雛とは】
桂雛は茨城県が誇る伝統工芸品です。
女の子の初節句の御祝いだけでなく、インテリアとしての雛人形「Interior hina doll」を提案し、雛人形をアートとして昇華させた作品を制作しております。その作品は、皇室への献上や国交にも用いられるなど、幅広く活躍している雛人形作家です。
生まれて初めて触れる「雅(アート)」をコンセプトに、文化=アートととらえ、雛人形に日本の色彩文化、文様文化を踏襲し制作しております。その特徴は、今でも古くからの技法を用い制作します。土に還る素材を念頭に、人形の芯には米藁を用い、衣装の裏貼りに手漉き和紙(西の内和紙)を用い着物を縫製します。そのために通気性に長け、また和紙の効用により防虫効果、型崩れを防ぎます。理に適った工程を経て制作する雛人形は、作品にとって常に良い環境をもたらします。
また、見た目の特長としましては、生地遣いと色遣いに特徴があります。裾や袖に見られる優美な色遣いは、宮中の服飾文化を踏襲したもので、それぞれ名称と意味合いがあります。
現代の住空間にもマッチする親王飾を中心に作品展開をし、特に上からの目線を意識した設計になっており、桂雛の拘りでもある生地遣いと色遣いが美しく見えるよう着せ付けをしております。

【作品解説】
江戸時代、琳派の祖:本阿弥光悦氏が考案した芸術作品「大菊もみ紙」からオマージュし、織物に織り上げた「菊もみ錦」を衣装に纏いました。大胆な構図で織り上げた抽象的な菊花を、上質な鳥の子色の絹地に金糸で表現。背景には、絹の紗の織物の上に本銀箔を押した「絹地本銀重ね箔」を、駿河千筋竹細工と左右の燭台は、衣装の雰囲気を邪魔せずにシンプルにまとめました。現代に住空間にも寄り添う、インテリア性の高い桂雛の雛飾りです。
古典の色使い:襲(かさね)の色目:蘇芳の匂い

■生産者の声
(作り手からのメッセージ)
こちらの作品はもう15年以上変わらずにご好評をいただいております。このような飽きのこない作品には、3つの要素が必要かと考えております。「伝統性」「品格」そして「インテリア性」です。それらを強く意識して作り上げた桂雛の作品です。古典の色遣い:襲(かさね)の色目には、守護を強く意味する「蘇芳の匂い(日本ではグラデーションを“匂い”と称します)」を採用。菊花の長寿と清廉潔白の意味にふさわしい色遣いと自負しております。
桂雛　小佐畑孝雄
(スタッフからのメッセージ)
人形に対して、少し大きい背景の衝立は、日本の美的感覚の「余白の美」を意識しました。それに倣い、飾り全体の装飾品をシンプルにまとめました。また女雛のグラデーションの色遣いと合わせ、竹細工、燭台、親王台(雛人形が座る台座)に、臙脂色のキーカラーにまとめました。いつかの嫁入りの時に持たせてあげたくなる、そんな慈しめる雛飾りです。灯りをおとし、燭台の灯りのみで愛でる雛人形も素敵です。　　　　　　

■お礼品の内容について
・京十一番親王飾り「龍村裂:菊もみ(金)」[1セット　間口64cm×奥行き35cm×高さ34cm]
　　原産地:日本/製造地:日本


■原材料・成分
絹(西陣織)、和紙、木製品、LED

■注意事項/その他
※手づくりの為、作品画像と柄行が違う場合がございます。
※撮影状況により、作品と画像の色味が若干異なります。


配送種別:通常
・歴史に培われた理に適った製造工程は、人形にとって良い環境を作り、百年先を見据えた作りになっています。
■配送不可地域
離島にはお届けできません。