◆◆素朴で可憐な三春町の伝統工芸品である三春張子人形です。◆◆
その昔、三春藩公が江戸より張子職人を呼び寄せ、参勤交代の折に歌舞伎や物語上の主人公の人形を手みやげにしたのがはじまりといわれています。
多彩な表情とダイナミックな動きは、その人形に命と立体感をもたらしています。
『和藤内(わとうない)』とは、近松門左衛門作の人形浄瑠璃「国性爺合戦(こくせんやかっせん)」の主人公です。
明国の臣である父と日本人の母を持つ和藤内が、明国の復興を目指して中国に渡り、奮闘する物語。
三春張子人形で表現されている場面は、明国の千里が竹で人食い虎に出会うが、和藤内の怪力で難なく倒し、伊勢大神宮のお札の威力で従わせているシーンです。

【提供：三春町役場】