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御菓子司大間々青柳　店主　小倉章弘（おぐらあきひろ）さん

かすてら【和菓子】 2022/10/13

和菓子職人が、
丹精込めて焼き上げます。
ふっくらしっとり。
口当たりのいい、かすてらです。

昭和41年創業、地域を代表する和菓子屋です。群馬県みどり市の大間々周辺は、繭の集散地として栄えました。創業当初、先代が郷愁を込めた銘菓「まゆの詩」や「かすてら」は、今も地元のお土産として親しまれています。「この地に根ざしたお菓子を、全国の皆さんにも届けたい」と二代目の章弘さん。丁寧で繊細な和菓子が、お店のショーケースに並びます。
かすてらには、卵、はちみつ、砂糖、小麦粉、米飴、みりんを使用。みどり市東町の養蜂家が手がけるフルーティーな香りの百花蜜は、卵の香りを引き立ててくれます。卵は、前橋市にある赤城養鶏牧場から取り寄せます。赤城山の麓でゆったり育てられた鶏の卵、濃厚な味わいが特徴。保存性を高めるための材料は使いません。シンプルでやさしい、かすてらです。
ほおばると、卵の風味が口いっぱいに広がります。ほどよい甘さと、焦げ目のほろ苦さの中に、はちみつと米飴のコクが感じられるカステラです。休日のティータイムや、家族団欒の時間にお召し上がりください。緑茶、紅茶、コーヒー、何でも合います。酸味が強いコーヒーといただくのが、小倉さんのお気に入り。
食べる人を笑顔にしたい。情熱を持ち続ければ技術は後からついてくると、修行時代に学びました。「かすてらは、シンプルだからこそ手が抜けない」と小倉さん。ザラメ糖のシャリっと食感はあえて採用せず、ふわふわで、しっとりとした生地を追求しました。みどり市、さらには群馬県を代表する手土産になってほしい。そんな思いで、かすてらを焼いています。