日本のチーズの良さに気づいたのは、2011年のことです。とある新聞社の国産チーズランキング企画で審査員を務めたときのこと。それから10年以上を経て、今や日本のチーズだけでもじゅうぶん楽しめるほどに進化しました。海外のものより日本のチーズを好んで食べる方も増えてきたほど。加速度的に進化が進んでいる背景には、良質なヨーロッパ産チーズが国内で手軽に手に入るようになったことでお手本が身近になったこととともに、国産チーズの品質向上のための設備投資や国内外での製造研修などを国が後押ししていることも挙げられます。またネット検索をすればチーズ製造に関する情報が簡単に得られるようになり、ネット動画で海外のチーズ造りの現場を視聴できるようになったことも理由のひとつでしょう。

その一方、食べる消費者の舌も肥えてきました。国内のチーズコンテストが毎年開催され、さらには海外コンテストで入賞するチーズも登場し、評価が高まってくると、国産チーズに注目が集まるようになり、相乗効果でレベルが上がっていく。良質な乳を求めて牧場の近くに工房を構える職人が登場したり、フランス語で「フェルミエ」と呼ばれる、農家製のチーズが登場したりと生産スタイルにこだわりのあるチーズ生産者も増えてきました。

チーズ初心者の方がANAのふるさと納税の返礼品でおいしいチーズを求めるなら、まずはフレッシュタイプのモッツァレラがおすすめです。造りたてがおいしいチーズなので、早く届く近いエリアから選ぶといいでしょう。またお好きなチーズがある方なら、チーズのタイプを意識して選んでみてはいかがでしょうか。フレッシュタイプや青カビや白カビなど、タイプ別にバリエーションを意識してセレクトしましたので、参考にしてください。