宮崎県 新富町 Shintomi, Miyazaki  ANA FURUSATO  Payment of taxes

宮崎県新富町で丁寧に作られる、ANA国際線ファーストクラスの緑茶

やさしい人がいて、元気な行政があり、おいしいものがたくさん採れる。とりわけ緑茶は、全国茶品評会3連覇の実力。この町のことを知らないのは、ちょっともったいないことかもしれない。新富町は、魅力のストーリーに彩られた町なのだから。
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新富町 まちおこし政策課 黒木 雅史さん 一般財団法人 こゆ地域づくり推進機構 倉永 佑紀さん

ふるさと納税は、全国の実力派と 同じ土俵に立つまたとない機会

「春から夏にかけてアカウミガメの産卵が見られたり、マンゴーやライチがフレッシュで美味しかったり、ウナギの養殖が盛んだったり、意外に知られていない魅力が多いんです」

そう教えてくれたのは一般財団法人 こゆ地域づくり推進機構の倉永さん。新富町にはこうした数々の魅力があるのだが、知ってもらうことや味わってもらうことに、そこまで積極的ではなかったらしい。新富町まちおこし政策課の黒木雅史さんは語る。

「今年から一般財団法人 こゆ地域づくり推進機構とまちおこし政策課がふるさと納税に取り組むようになりました。産品の数も増やして、写真も撮ったり。周辺の自治体さんが頑張っているので、うちも見習わなきゃという思いもあります」

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寄附金を集めるより、大きな意義を感じていることがあるという。

「誰もが知る全国トップレベルの食べ物などを提供している方たちと、同じ土俵で選んでもらうなんてこと、なかなかないじゃないですか。新富町にも本当にいいものがあって、美味しいけどあまり知られていない。ふるさと納税に出すことによって実力を知ってもらえるし、ほかの自治体さんや事業者さんがどうしているのか、学べることはたくさんあります」(黒木さん)

「特にANAは航空会社ですから、一緒にPRしていけたらと思います」(倉永さん)

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新緑園 黒木 信吾さん

60年ぶりの3連覇を達成。宮崎茶の知られざる実力

もともとANAには、機内でお客様にご提供する新富町の産品がある。緑茶だ。国際線のファーストクラスで採用されているお茶は、この町で作られているのだ。案内してもらったのが、郊外の茶畑。なんと、全国茶品評会において3年連続で日本一である農林水産大臣賞を受賞しているそう。

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「品評会の歴史でも、3連覇は60年ぶりのことなんです。宮崎のお茶が認められて、本当に嬉しいですね」

新緑園の黒木信吾さんの談。お茶といえば宇治や静岡など、名だたる名産地が頭をよぎるだろう。実際、全国4位の生産量を誇る宮崎茶も、多くは宇治茶や静岡茶にブレンドされる原料として使われてきたらしい。しかしその実力は、かなりのものなのだ。

宮崎茶の良さお伝えしたく、営業に行ったら国際線ファーストクラスで採用!

毎年4月中旬に130名ほどで手摘みを行う。機械ではなく手で行うことで、いいものを選別できるのだとか。さらに、ANAの国際線ファーストクラスで出しているお茶は、努力家の黒木さんこだわりのブレンドだ。

「3年前に最初に日本一になって、宮崎茶をもっと全国に広めたいと考えました。そこで出張で利用していたANAに、思い切って営業に行ったんです。その時に飲んでいただいたお茶をすごく気に入ってくださって、そのあとの機内のお茶の選定会でプレゼンして、結果的に全国の33社の茶業者の中から選んでいただいたんです。私は国内線だと思っていたのですが、国際線ファーストクラスで使うと。連絡をいただいたときは、体が震えましたよ」

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おいしさが正当に評価されたのだ。すなわち、世界中のVIPに出せるお茶だということ。一服いただくと、美味い。香りとほどよい渋みで楽しませてくれ、余韻を残しながらふくよかな甘みが口に広がる。急須で入れた高級なお茶でもなかなか出会えない、バランスの取れた端正な味わいだ。そう、このお茶はティーバッグなのである。

「ティーバッグは安価商品で、安い茶葉を使うのが一般的でした。でもこれは、当然一番いいものを使っています。おいしいお茶が飲みたいけど、急須を使うのはめんどうだと考える人は多いですから。でも急須のための茶葉とは、刻み方、原料に合わせた焙煎温度、ブレンド方法が違います。ティーバッグで美味しく出るように、とことん考え抜いています」

そしてこのお茶こそが、ふるさと納税の返礼品だ。

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味と香りはセンスが頼り。ふるさと納税でぜひどうぞ

「町おこし政策課から、3連覇したお茶を紹介したいとお話をもらったんです。ふるさと納税での反響は大きかったですね。新緑園のことを知らないお客様に、お茶のイメージがない、新富町のお茶を買ってもらう想像なんてできなかったので、ありがたいですよ。木箱にANAのファーストクラスについての記載を入れたら、ANAさんも喜んでくれて。地域活性化に繋がるなら、と」

それらの茶畑は、新緑園の直売所の真裏にある。日の光を浴び、訪れたときは新芽が芽吹く時期だった。やがて春の陽気に覆われたころに収穫が始まる。加工は、自前の茶工場で行う。単一の品質も大事でありながら、その後のブレンドで味わいは大きく変わるそうだ。

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「粉、茎、本茶と分け、更に本茶も茶質によって分けて、試飲しながら各パーツにあった温度で焙煎(火入れ)をします。火を強く入れたら香ばしくなりますが、その分まろやかさは失われます。その加減が難しいんです。農産物だから毎年同じものが作れないので、それらをテイスティングして、微妙な味の変化を見極めます。そうして毎年限りなく同じに近いものを作るわけです」

自らの鼻と舌だけを頼りに誤差を調整する、センスの世界。素材選びと焙煎と配合を少しずつ変え、口に含んで確かめる。毎日延々と繰り返す手間の掛かる作業だ。