日本におけるうなぎの食文化は古く、江戸時代に今に通じる食べ方が確立しました。
背開きにして蒸しの工程がある関東風、腹開きにして焼きだけで調理する関西風などに分岐し、日本中で親しまれています。
ふるさと納税の返礼品には、そんな各地のうなぎが一同に会しています。
日本中のうなぎを食べ歩き、うなぎの歴史にも詳しいうなぎ愛好会会長・山室賢司さんが逸品をセレクト。
日本人なら舌を打つ、絶品の数々をぜひご賞味下さい。
日本におけるうなぎの食文化は古く、江戸時代に今に通じる食べ方が確立しました。 背開きにして蒸しの工程がある関東風、腹開きにして焼きだけで調理する関西風などに分岐し、日本中で親しまれています。ふるさと納税の返礼品には、そんな各地のうなぎが一同に会しています。日本中のうなぎを食べ歩き、うなぎの歴史にも詳しいうなぎ愛好会会長・山室賢司さんが逸品をセレクト。日本人なら舌を打つ、絶品の数々をぜひご賞味下さい。


たとえばスーパーで購入できるような冷凍加工された蒲焼きは、保湿のためにタレが塗られているケースが多いのです。しかしこのタレには臭みが含まれているため、洗い流してトースターやオーブンで焼くか、フライパンに入れて日本酒とタレで煮つめると柔らかく、おいしくいただけます。
しかし返礼品に選ばれるような高級うなぎであれば、真空パックのものは湯煎して温めるだけでおいしくいただけます。皮のパリッとした感じが好きならさらに魚焼きグリルやトースターで焼き目をつけるといいでしょう。質のいいうなぎは、レンジで温めてしまってはもったいないのです。
そして選び方は、まずご自分がどんなうなぎが好きかを考えてみましょう。関東風の柔らかいものか、九州の濃厚なタイプのタレか、はたまた白焼きが好きかなど、食べたいものが正解。そしてどんなシチュエーションでいただくのかも大事な視点です。ご家族と一緒に、あるいはご夫婦でワインを飲みながら。それらを踏まえれば、膨大なラインナップから満足のいくうなぎに出会えるはずです。ANAのふるさと納税の返礼品は、いずれも絶品揃いです。どれも間違いないものだと太鼓判を押せますよ。



みその風味と肉厚なうなぎの、みごとな競演
「みそうなぎ」って、聞いたことがありますか? たぶん石巻だけの商品ではないでしょうか。地元特産の濃厚な長寿みそと調味料を合わせたものに、国産の活うなぎを白焼きにして漬け込みます。とにかく珍しい食べ方ですが、その味はすばらしいものです。
塩辛いのかと思いきや、そこまでみそは強すぎず、ほのかな風味に仕上がっています。またみそ漬けにすることで余計な水分が抜け、肉厚な身がギュッとしまり、プリッとした食感を楽しめるのです。お酒のお供にもご飯と合わせても、抜群の相性を感じられることでしょう。なかなかお見かけしない「みそうなぎ」という食べ方に、きっと新しいうなぎの魅力を感じられるはずです。



トロリと柔らかく、バランスのいい味わい
実は養殖うなぎは技術の進歩により、質の向上が著しい分野なのです。高級ブランド「うな姫」も、そうしたうなぎのひとつ。
焼津市で深蒸しで丁寧に調理された蒲焼きは真空パックで届けられます。トースターなどで食べる前に焼くと表面がこんがり仕上がるのでぜひお試し下さい。その身はトロトロで、口に含むとほろりとほどける淡い食感。さらに、まったく臭みがなく、うなぎの風味を損なわないセットのタレのクオリティも高い。ご飯の上にのせるだけで、自宅でも高級なうなぎ屋さんのうな丼を楽しめますよ。



芳醇で味もすばらしい、ひとつの“完成形”
日本におけるうなぎ養殖の発祥は、明治時代の浜松です。明治40年創業の老舗中の老舗が、大和養魚さん。浜名湖の湖畔に約3万坪という広大な養殖場を有しています。
オーブントースターで焼いていただければ、香りに驚くと思います。芳醇で香ばしい、うなぎ本来の香りです。そしてとろけるような身も特長です。とても甘みがあり、さらに粘り気がある、圧倒的なクオリティ。養殖場ごとに目指す方向性は実は様々ですが、ひとつの完成形だと感じられます。



白焼きのみならず楽しめる、満足感ある逸品
岐阜県各務原市にあるうなぎ屋たむろさん自慢の白焼きは、さすが行列店のおいしさです。紀州備長炭の炭火を使い、熟練の職人が一尾ずつ丁寧に焼き上げています。外はパリッと、中はふんわりとしたこの味が自宅で楽しめるのは、ふるさと納税の返礼品ならではの贅沢。
シンプルな白焼きは、うなぎ本来の香りを思う存分楽しむことができます。またタレも付属しており、中部地方の甘辛濃厚のタレではなく、独自の出汁の効いた味わい。これもまたすばらしく、うなぎの持ち味である上品さを引き立ててくれます。ぜひ食べ比べてみてください。



濃厚かつスッキリとした後味の蒲焼き
三重県も古くはうなぎ養殖が盛んだった土地として知られています。注目は、創業50年以上続く、地元で親しまれている老舗・和食処うな金の3代目が焼き揚げる蒲焼きです。
蒸さずに仕上げるいわゆる地焼きのうなぎで、プリプリで柔らかな食感が楽しめます。お店独自のたまり醤油にこだわったタレは、三重県周辺の甘さが際立つタレとはちょっと違い、濃厚ながらすっきりした後味が身上。プリプリのうなぎの身によく合います。ご飯に合うのはもちろんですが、赤ワインに合わせても面白い蒲焼き。濃い目の味付けが好きな人におすすめしたいセレクトです。



シンプルにそのままいただけば、濃厚で芳醇な香り
真空パックから見える皮の色は青々としてみごとな美しさ。うなぎは青魚なのだと実感できます。そして青魚は鮮度が大事。この肉厚で巨大なうなぎは魚焼きグリルなどで焼きましょう。うなぎ自らの脂で焼くことによりおいしさがギュッと詰まる、関西の焼きの技術です。ふつふつと音を立てて焼ける脂の香りはなんとも上品で良質。食べる前から楽しめます。何もつけずに召し上がっていただければ、さらに濃厚なうなぎの香りが押し寄せます。塩気を足したいのなら岩塩がオススメですが、お好みでわさび醤油やゆずこしょうなども合うと思います。



うなぎ“らしさ”に溢れるみごとな組み合わせ
四国の四万十川と言えば天然うなぎが有名な産地ですが、この清流の⽀流の伏流⽔で育った優化イオンうなぎもまた、注目に値する逸品といえます。
白焼きの身からは、うなぎ本来の香りが漂います。皮下にたっぷり蓄えたノリのいい脂も良質そのもの。身自体に旨味があるので、シンプルに岩塩だけでいただくことをオススメします。「うなぎって川魚なんだよね」ということを思い出させてくれる風味豊かな白焼き。また蒲焼きはタレの味が控えめで身の旨味を損なわないように丁寧に調理しています。真空パックなので湯煎するだけで、奥深いうなぎの世界に誘ってくれます。



ご家族みんなで手軽に楽しめる、人気の味
九州でうなぎと言えば柳川。そして柳川といえばセイロ蒸しです。蒲焼きのタレをまぶしたご飯に、うなぎの蒲焼と錦糸玉子を乗せて、セイロで蒸した料理です。これを食べずして、食の街・福岡のうなぎは語れません。
しかも電子レンジで簡単においしく調理できるところも嬉しいポイントです。うなぎのタレが染み込んだご飯の上に、蒲焼きの切れと錦糸卵が乗ります。ふたを開けると良質なうなぎの脂の焼けた香りと炭火の香りが鼻腔をくすぐります。九州ならではの甘目のタレとご飯とうなぎのバランスは最高。その再現度は地元でいただくようなクオリティです。見た目も美しく、うなぎがあまり得意ではない女性やお子さんにもぜひおすすめしたいですね。



柔らかさと脂のうま味。これぞ最高峰のひとつ
東京の人気うなぎ専門店も認める国産ブランドうなぎのひとつが、宮崎県佐土原の「和匠うなぎ」です。これを自宅で楽しめるのは驚きです。
「和匠うなぎ」とは水とエサ、そして健康状態を徹底管理した環境の中で育てられた国産ブランドうなぎ。天然うなぎ以上の栄養価があり、さらにうなぎ本来のおいしさも兼ね備えています。都内の有名専門店でも取り扱われていて、あのとろけるような柔らかな肉厚感と上品な風味は、思い出しただけで喉が鳴ります。皮下の上質な脂のノリで、皮まで柔らかく、九州ならではの甘口のタレで仕上げています。きっと誰もが驚くおいしさですよ。



とはいえ肉厚で風味もよし。満足度の高い逸品
九州における大手養鰻場として知られる大森淡水さんがハーブ配合飼料で育てたブランドうなぎ。長焼ではなく、一切れずつ真空パックされていて、少しだけ食べたいときやアレンジメニューなど、使い勝手がいい印象です。
手軽さを生かすため湯煎のみで調理するだけで、肉厚で柔らかな身が楽しめます。もう少しパリッと仕上げたいときは、湯煎後に軽くオーブントースターなどで焼くといいでしょう。炊き立てご飯の上に一切れ載せるだけで、極上のミニうな丼のできあがりです。甘目で濃いめのタレは肉厚の身と好相性ですよ。



舌と鼻、目でも楽しめるこだわりの蒲焼き
鹿児島大隅半島は、鰻養殖生産の一大拠点として知られています。そのなかでも、都内専門店でも取り扱われる、永峰うなぎ店さんのブランドうなぎが自宅で楽しめるのは、本当にすごいことなのです。
湧出する天然地下水を利用し、水質と温度、さらに餌にもこだわって養殖することで、上質で良質な脂と、ふっくらした身を実現したうなぎです。真空パックに入って届くので湯煎で温めても、または魚焼きグリルで焼いても、ふっくらやわらかな蒲焼きが楽しめます。臭みが一切ない上品な肉質に、ほのかな炭火の香りとタレがみごとにマッチ。有頭で焼きあげていて、その見た目は関東圏では珍しく感じることでしょう。舌でも鼻でも、さらに目でも楽しめる、すばらしい蒲焼きです。
