地域の思いから、
ひとつのお菓子が生まれました。
福津を味わう、
海を食べるクッキーです。
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福岡県福津市には近年、かがみの海や光の道などフォトジェニックな景勝地が注目を集め、訪れる人が増えています。ケーキハウス アンの代表でパティシエの松永さん、地域の新たなお土産を作れないかと考えました。津屋崎海岸、福間海岸、恋の浦海岸など、福津の自慢は海。地域の魅力を伝える『海を食べるクッキー』を、福津市と開発することになったのです。
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福津では天然真鯛が水揚げされます。国内の真鯛の流通量は天然2割、養殖8割といわれ、希少な“天然の真鯛”です。流通を担うのが地域商社福津いいざい。代表理事の森田誠さんも地域でSDGsに取り組んでいます。本来廃棄処分されていた鯛の骨や皮を粉末化することに成功し活用方法を模索していました。「ならばクッキーに練り込んでみよう」と松永さん。食べることで福津を感じ、実際に訪れてほしい。そんな思いを込めました。
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鯛の骨は、まずオーブンで焼きます。カラカラになった骨を砕いて粉末にし、砕き切れなかった小骨は取り除く。手間ひまをかけて粉末状にした鯛骨をクッキー生地に混ぜ込み、焼き上げました。生地には福津産の米粉と、同じく福津産の藻塩を使用。徹底的に福津産にこだわりました。塩気が効いて甘じょっぱく、ほんのり魚介を感じる新たなクッキーの誕生です。
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クッキー表面に海を連想する風味をまとわせ、「鯛・バジル風味」「アゴ・ハーブ塩風味」「イカ・ガーリック風味」の3種の味が完成。アゴとイカはもちろん玄界灘で獲れたもの。海のものと洋菓子の融合は、松永さんにとって初挑戦でした。料理研究家の意見も取り入れながら何十回と試作を繰り返し、「かわいい我が子のようなクッキーができあがりました」と自然と松永さんの目許がほころんでいました。
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サクっとした軽い口当たりながら、魚介と香辛料の風味があとを引きます。鯛・バジル風味は、午後のひとときコーヒーやワインと一緒に。小腹がすいたら、アゴ・ハーブ塩風味をおやつ感覚で。ビールや焼酎なら、イカ・ガーリック風味がおすすめ。福津の海を感じながら、召し上がれ。そしてぜひ福津の海にも、リフレッシュしに遊びにいらしてください。
福津市の魅力溢れる「海」を、全国の皆様に感じていただきたい!口に入れた瞬間、広がる豊かな海をぜひ一度ご賞味ください!