浜田市の沖合底びき網漁業者である（株）浜田あけぼの水産が、漁獲から加工まで一貫して生産した商品を中心に、底びき網漁業の休漁期である夏季には、山陰浜田港に水揚げされた獲れたてのどんちっちアジを加えて、季節の旬の魚を浜の匠が仕上げた高級一夜干しや味醂干、内臓処理した鮮度抜群の魚をそのまま急速凍結した生冷凍魚やフィレ、昆布〆、島根県水産技術センターと共同開発した低温燻製などバラエティあふれた旬の食材を年６回にわたってお届けします。


ご挨拶
　浜田市の水産加工業はカレイ塩干品生産日本一を誇り、原料を供給する沖合底びき網漁業とともに、地域経済を支えて来ました。しかし、近年、主力産品であるカレイ塩干品の売上が大幅に減少、従事者の高齢化もあり、市内の加工業者は最近15年間で半減しました。このことは、原料であるカレイなどの漁獲物の市場価格の下落を招いています。地域最大の漁業会社である当社は、この現状に強い危機感を抱き、平成31年３月、市内の老舗水産加工会社を完全子会社化、社名を有限会社あけぼの丸FACTORYとして６次産業化による地域水産加工業の再生に挑戦を開始しました。
　今回ご用意した商品は、自社漁船が山陰沖で漁獲した鮮度抜群ののどぐろを始めとする魚を浜の匠が仕上げた一夜干しに加え、ご家庭で手軽に魚料理を楽しめるように、内臓や鱗を取り除いた生冷凍魚やフィレ、島根県水産技術センターと共同で開発した低温燻製などを取り揃えました。皆様に、少しでも山陰浜田港の四季の味を楽しんでいただけるよう努めて参りますので、ご支援のほどよろしくお願いいたします。

一夜干し・生冷凍・フィレ・昆布〆
当社の３船団の沖合底曳網漁船が、漁獲直後に冷海水でしっかり冷やし込みを行い、徹底した鮮度管理を行って水揚げした魚を、「浜の匠」が１尾ずつ丁寧かつ手早い手作業で加工しました。フィレや下処理した鮮魚は直ちに急速冷凍します。一夜干しは魚の大きさ、脂の乗り具合、その日の気温を考慮して、長年の経験から塩漬け時間や洗い、冷風乾燥時間を素早く調整します。干しあがった製品は、－40℃で急速冷凍します。冷凍するのはこの１回だけ。「ONE FROZEN」製法で作った、最高級一夜干し。旨みがギュッと詰まったふっくらした仕上がりをどうぞご堪能下さい。

低温燻製
燻製は、食材を煙で燻して保存性を高め、特有の風味をつける製造法です。燻製には熱燻（80℃以上）、温薫（30～60°C）、冷燻（15～30°C）があります。煙を出すためには木材を加熱する必要がありますが、当然出た煙も高温になるため、冷燻はこの煙を冷やして食材をいぶす必要があり、燻製時間も熱燻・温燻より長く、１週間以上に及ぶ場合もあります。当社では島根県水産技術センターと協力し、燻製時間を１時間程度に短縮し、しかも５℃という低温で燻製した商品の開発に成功しました。当社の低温燻製は、煙で燻す前に、塩と砂糖だけで味付けと脱水を行い、添加物は一切使用しない自然食品です。安心してお召し上がり下さい。


【注意事項】
一夜干しは解凍せず、凍ったまま焼いてください。
生冷凍魚は袋に入れたまま冷蔵室（５～６時間）か流水（20～30分）で半解凍してからご利用ください。
要冷凍保存（-18℃以下）、味醂干は冷蔵（10℃以下）でも保存可能
昆布〆、低温燻製は冷蔵室で解凍してお召し上がり下さい。

【提供企業】
株式会社浜田あけぼの水産
TEL：0855-22-3316